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東京都港区「提灯殺しガード」

こんにちは。

今日は三田界隈で昼食を取ったので、ついでに芝浦の近辺を散策していました。f:id:mineharu:20180209163348j:plain

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この界隈は工場や倉庫が立ち並ぶ工業地区で、大規模な生コンクリート工場や、船舶が運河や東京湾を行き交う風景は風情がありました。

 

さて、皆さんは今回のタイトルでもある「提灯(行燈)殺しガード」をご存知でしょうか。正式には「高輪橋架道橋」という名称で、品川駅の北側にある山手線や東海道線の線路をくぐる全長が230m程のガードです。

 

 このガードの最大の特徴は、制限高さがわずか1.5mしかないという点です。

そのため、ここを徒歩や自転車で通る多くの人は頭を屈めた状態で通ることを余儀なくされます。私もここを通る際かなり頭を屈めて、ほとんどしゃがむような状態で通行しなくてはなりませんでした。

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このガードの通称である「提灯殺し」とは、タクシーの屋根に取り付けられている提灯(行燈)に由来します。かつてはここを通行するタクシーの提灯が制限高さを超えていたために壊れるという事態が多発したことに由来するそうです。

なお、その後提灯の大きさを小さくし、ガードを通れるようになったため現在では提灯が壊れることはほとんどないようです。f:id:mineharu:20180209233327j:plain

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では、なぜそこまでしてタクシーはこのガードを通らなくてはいけないのでしょうか。それには理由があります。

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地図上の赤線部が提灯殺しガードです。この地図からも分かるように提灯殺しガードは地図北側の田町方面から品川駅東口に向かうのに最も近道になっているのです。そのため、タクシーはこの経路をとる場合が多いのです。

私がガードを通った数分の間にも10数台のタクシーが品川駅方面に走っていくのが見え、とても驚きました。制限高すれすれのタクシーが何の躊躇もなく走って来るのはとても迫力のあるものでした。

 

ところで、なぜこのガードがこのように極端に低いものになったのでしょうか。

それはガード上を走る東海道線が開通した明治時代まで遡ります。f:id:mineharu:20180210003657p:plain

東海道線が新橋から横浜まで開通した当初、この付近の線路は海岸の築堤上にありました。その後、海岸が埋め立てられて海岸線と築堤の間には運河ができました。ガードは丁度その運河に注ぎ込む水路に位置しています。

そのため、ガードを高くしようとするためには道路を深く掘るかことになります。しかし、前述の事情があるため深く掘ってしまうと海面より低い標高にガードができてしまい、それには常時電動ポンプで排水をすることが不可欠であり、それは非現実的であることからこのように低いガードにせざるを得ないという事情があったそうです。

 

しかし、この提灯殺しガードも近々閉鎖される見通しだそうです。

というのも、隣接するJR東日本田町車両センター一帯が再開発され、新駅が開業することに伴い、このガードも閉鎖されることになるのだそうです。付近には新たに地下道を整備する計画だそうですが、このガードがいつまで残るのかはまだ未定だということです。

 

皆さんも是非一度は、東京の一角に潜む穴倉のようなガードに足を運んでみてはいかがでしょうか。