SHIINBLOG

Twitterについて思うことなど

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インターネットを始めて今年で何年目になるだろうか。

自宅には既に早い時期からマッキントッシュがあって私が幼稚園児の頃にはもう触らせてもらえたような記憶がある。私は今年で二十歳を迎えるのでかれこれ10年以上は使っていることになる。

 ちなみに、このブログのプロフィールにもあるTwitterアカウントを私が始めたのは2015年11月の下旬で今年で3年目である。

 

Twitterを始めたきっかけは、Perfumeに関する情報を得るためだった。以前の記事にも書いたが私は2014年頃からPerfumeのファンで、2015年9月のワンマンライブ「3:5:6:9」は私が人生で初めて行ったアーティストのワンマンライブだった。

 

Twitterを始める前は専ら某巨大掲示板内の「女性アイドル」板(巨大掲示板は話題ごとに「板」というページに分かれていて、板の中でスレッドと呼ばれるチャットルームを立ててやり取りを行う。)のPerfumeスレに張り付いていた。

2chを始めたのは確か中学1年生の頃だった。小学校5年か6年の頃にiPod Touchを祖父に買って貰って私にとってそれが初めのインターネットを使える携帯端末だった。

 

何故2chからTwitterに転換したのかと聞かれると、ファンとのつながりを求めていたのかも知れないと思う。2chは基本的に投稿者は全てが匿名で、個人を識別するIDと呼ばれるものはあるが毎日午前0時になると切り替わってしまう。スレッドの投稿数が1000に到達するとそのスレッドには書き込めなくなり、新しいスレッドに切り替わる。

2chは話題の流動性が高く、匿名性の高さ故にユーザー同士のつながりも低い。

 

しかしTwitterは違う。@から始まるユーザー名とハンドルネームを決めてアイコンやヘッダー画像、自己紹介などを設定して自分のアイデンティティを確立させる。他のユーザーに見せる自分の情報が掲示板のそれに比べて明らかに多い。

Twitterを始めたばかりの頃は「Perfumeに関する情報が得ることができればいいや」ぐらいに軽く考えていたのだが、私の考えは甘かった。Twitterのタイムラインに流れてくる情報は予想していたより遥かに大量だった。その情報量に私は圧倒された。そして深みにはまっていった。

 

Twitterソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)ではない」というのはTwitterの運営側も主張していることである。これは個人間の繋がりを重視するSNSとは違ってTwitterは緩やかな社会的コミュニティネットワークを重視しているということだ。

 

私が常々思っているのはツイッターは言わば「シミュレーションゲーム」に近い、ということである。

自分のお気に入りのユーザーを追加(フォロー)して自分の思い通りの、最高のタイムラインを構築しようとするシミュレーションゲームの中の育成系といったところだろうか。これほどまでに現実的かつバーチャルな、そしてリアルタイムで進んでいくゲームが今まであっただろうか。Twitterはインターネットの生み出した新しいコミュニケーションの、社会システムのシミュレーションゲームなのだ。

しかしこのゲームにはゲームクリアも終わりもない。そしてゲームオーバーもない。ユーザーはTwitterの140文字の世界の住人として現実の自分の身代わりとしてそこに住み着くのである。

 

この30年間でのインターネットの爆発的普及はヴァーチャルとリアルの壁をずっと低いものにしてしまったように思えてならない。

私はTwitterでやりとりをして知り合った何人ものユーザーと現実に会ったことがある。Twitterで知り合ったユーザーと初めて会うのはお伽話で絵の中から突然人が現れてくるような、一種の魔法にかけられたような感覚に陥る。何度経験しても不思議な気持ちがする。

 

ちょっと話が脱線し過ぎたかも知れない。

最後に、私が思うのは「インターネットは理想郷ではない」ということだ。

人間はいつの時代も安住の地を求める生き物である。極楽とかユートピアとか、シャングリラではないが、人間はインターネットという「第二の社会」を持っただけに過ぎない。それは思っていたよりもずっと現実的で、かつ非現実的で、倫理観に欠け、一方では秩序的な社会である。そういう社会の末端にあるのが「Twitter」なのだ。

 

Perfumeのオタクとして始めたTwitterも今では最早なんでもありだ。アイドルだの、東京オリンピックだの、ジェンダーだの、卑猥な絵だの、鉄道だの、くだらない大喜利ネタのようなものまでタイムラインに流れてくる。始めた頃には思ってもいなかった出来事ばかりである。

私にとってタイムライン育成シミュレーションゲームは「失敗」したのだろうか。

概ね失敗だろう。