日本の地方行政の区分として1都1道2府43県の47都道府県があるが、3つの県境が平地で交わるのは1箇所しかない。
なお、浅草・北千住方面から新栃木・東武日光方面に行くと特急を除く全ての列車で南栗橋駅で電車を乗り換えることになる。
柳生駅から徒歩10分ほどのところに三県境がある。
写真左から埼玉・群馬・栃木の三県境が交わる点である。
3つの県が県境が交わるの地点は全国に多数あるが、平地で交わるのはこの埼玉県加須市にある地点しかない。
かつては近くを流れる渡良瀬川に三県境が存在すると定められていたが、渡良瀬遊水地(谷中湖)の造成によって一帯が沼地と化したために陸上に三県境が位置することになった。
かつては私有地であり、周辺が荒廃していたために三県境の位置が正確に分からなかった状態が続いていたが、三県境周辺の自治体である埼玉県加須市・栃木県栃木市・群馬県板倉町が共同で資金を出し合って測量し、正確な県境を確定した。
また2016年ごろから観光客が増加したため、観光資源としてこの三県境を活用する動きが高まったため、先述の2市1町が地権者から土地を買い取って遊歩道を整備して2018年の4月にこれが完成した。
田んぼの中にあって、調べて行かないと気付かないぐらい小ぢんまりとしたスポットであるが、3つの県をいっぺんに(語弊があるが)訪れることができるのでお得感がある(?)と思う。
東京都心から2時間ほどで行けるので、機会と興味があれば是非行かれてみてはどうだろうか。すぐ近くにある渡良瀬遊水地もおすすめである。