SHIINBLOG

2020.2.26

 

本日(2020年2月26日)*1*2、東京ドームで開催される予定だったPerfumeのライブについて、私は失意の中でこの文章を書き殴り始めているのだが、正直言ってどの辺りから書き始めていいのか分からない。

 私が初めてPerfumeのワンマンライブに参戦したのは2015年に日本武道館で開催された「LIVE 3:5:6:9」の初日(9月26日)である。加えて、私にとって初めてアーティストのワンマンライブに行った経験になった。

今振り返ってみて「3:5:6:9」は私がPerfumeのファンになった決定的な出来事になったと確信している。「3:5:6:9」はPerfumeのデビュー15周年を引っ提げて開催された「Perfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP」という一大イベントの一つとして開催されたライブであった。私はこの15周年ライブに参戦して「もっと前からこのグループを知って、ライブに通いたかった」と強く感じた。実際、私の周囲のPerfumeファンも初めてライブに行って「もっと早くPerfumeを知りたかった。」と異口同音に言っているのを何度も聞いた。それだけ、Perfumeのライブは尊く、美しいエンターテインメントであり、最高の体験を我々ファンに与えてくれるのである。

 

Perfumeはまだ本人たちが小学生の頃に2000年に広島県で結成された。最初は地元のテレビ局傘下のダンススクール内で自主結成されたグループで、いわゆる地下アイドル、ローカルアイドルと呼ばれる存在だったと言える。

最初期は地元の商店街でマグロの解体ショーに出るなど本当にローカル色の強いグループだったのだが、大手芸能事務所のアミューズ事務所に移籍しそれまでの「ぱふゅ~む」から現在の「Perfume」に改称し、2005年に「リニアモーターガール」でメジャーデビューすることになった。

この後、「コンピューターシティ」「エレクトロ・ワールド」の2枚のシングルをリリースし、1枚目のベストアルバム「Perfume Complete Best」をリリースする。本人たちはこのとき事務所側から「とりあえずシングル1,2枚出して、アルバム1枚出せば記念にもなるんじゃない?」というような趣旨の提案をされたと語っている。

しかし、その後リリースした「チョコレイト・ディスコ」が世間に知られるようになり、更にNHKとAC(公共広告機構)のコラボタイアップの「ポリリズム」が大ヒットして、一躍時の人に躍り出たのである。

Perfumeのヒットの裏側にはプロデューサーで楽曲提供者の中田ヤスタカ氏、振付師のMIKIKO氏、また木村カエラ氏など様々な方々の活躍が挙げられるが、申し訳ないがここでは割愛する。とにかく、こんなことを申し上げると「物語厨」と言われてしまいそうではあるが、Perfumeは長い間日の目に隠れ下積みを重ねていたことは知っておいて欲しい。

 

つい、勢い余ってPerfumeの出自についてつらつら語ってしまった。 

私がPerfumeに惹かれたのはこのような一地方都市の少女たちが一流を目指して駆け上がっていく"ストーリー性"による、というのもある。

 

とにかく、私はPerfumeというコンテンツに飛びつき、その全てを知りたいという途方もない欲に駆られた。こういう思いをしたのは生まれて初めてだと思った。そのとき、つまり「3:5:6:9」に行ったのと同じ時期であるから、私が高校2年生のときだった。Perfumeファンとの繋がりを持ちたいためにTwitterを始めたのも「3:5:6:9」が終わってからである。

こんなこと、普段ならとてもこっぱずかしくって言えたものではないが、Perfumeで人生の行く先が変わったと言っても過言ではないだろう。

 

2019年9月18日にベストアルバム「Perfume The Best "P Cubed"」がリリースされた。そしてそのベストアルバムを引っ提げてのライブツアー「Perfume 8th Tour 2020 "P cubed"in dome」の開催が発表された。

私は運よくTwitter仲間からライブ連番の誘いがあって東京ドーム公演最終日、すなわち千秋楽のライブに参戦できることになった。

私にとってPerfumeをドームで見ることは初めてであった。そのため、私の胸は高鳴った。「どんな天空席に当たってもいい。畏くもPerfumeのライブをドームで拝むことができること自体に意味があるんだ。」と思ってもいた。

 

しかし、御存じの通り今年に入ってこの新型コロナウイルスに関する騒動である。一抹の不安を抱えながらも事前の運営陣の「東京ドーム公演は予定通り実施する」という通達もあり、私は2月26日の千秋楽公演を非常に楽しみにしていた。事実、昨日25日の公演は実施されているのである。「絶対に大丈夫だ。」と自分に言い聞かせていた。

 

しかし、当日の開場約90分前になって「本日の公演は中止」という知らせが運営陣から出された。私は非常に落胆したが、参戦者の多くがそうであったと思う。まさか、当日土壇場になって中止なんて。

 

インターネット上では「運営陣の判断は英断だ。」「Perfumeの三人のためには仕方がない。」という声が多く見受けられるが、実際は、みんなの内心はとても悔しいだろうし悲しいのだろうと思う。誰のせいでもない。かくいう私も本当に悲しい。このやり場のない悲しみと悔しさをどこにぶつければいいのだろうか?

 

しかし、私は自分がPerfumeのファンであることを本当に誇りに思う。なぜなら、Perfumeファンの多くが今回の運営陣の決断を受け入れ、次へのモチベーションにしているからである。それは、長年のPerfumeへの信頼の積み重ねであって、自分たちがPerfumeを応援しているということを重大な責務と感じているからであると思う。

 

実は私は、恥ずかしながら以前加入していたPerfumeのファンクラブ"P.T.A."を一瞬の気の迷いから退会してしまった口なのである。これは本当に短い人生で1,2を争うほどに恥じている。

それでも私はPerfumeを心から尊敬し、人一倍愛していることについては誰にも負けないと思っている。しかし、それは他のPerfumeファンに関しても同じなのだろう。

 

今回の2月26日の千秋楽公演に参戦予定だったPerfumeファン、とりわけ関東地方以外から遠征したファンにとっては今回の決定は本当に残念だと思う。

 

それでも今回の結果に憂うのはやめよう。だって私たちが応援するPerfumeという"アイドル"は「近未来テクノポップユニット」ではないか。こんなことで負けていては「Perfume」の名が廃るぞ。

 

私は今回中止になった次のライブの――私は必ずあると信じているが――P.T.A.のコーナーのチーム分けがあの「コ」から始まる3文字であるのが笑い話になるぐらいになるものであると思いたい。

私はP cubed公演のPerfumeの三人、すなわち、あ~ちゃん・かしゆか・のっちのMCを聴くまでは休まることがないと思う。今回の千秋楽公演の代わりがあったら這ってでも行く覚悟である。そのときまで強く生きたいと思う。

 

ここまで、悔しさの余りヤケ酒を貪りながら駄文長文を書き連ねているPerfumeのキモヲタの戯言でした。

 

みんな、本当にお疲れ様。

 

ライブでまた暴れることができる日を祈っています。

 

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*1:追記:2021年2月26日

あれから1年が経ったんですね。結局昨年はあれ以来1度も現場のライブには行けなかった年になったし、今年もこれからどうなるかはまだ分からないですね。改めて自分が書いた記事を読み返してみて、あっと言う間に1年経ったなぁと思ったしこの記事を読めば去年の2月26日のことが昨日のことのように思い出されるので、一刻も早くまたPerfumeのライブに行きたいなぁと思います。今年こそライブに行けるようになればいいと心より願っております。

*2:追記:2022年2月28日

今年こそ東京ドームでライブやってください!