前回の記事の続きで、藪塚から東武鉄道桐生線とわたらせ渓谷鐡道を乗り継いで桐生に向かった。
桐生に向かった目的は、桐生には重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に指定されている「桐生新町地区」を訪問するためである。
なお、重伝建についての詳細は文化庁のウェブサイトを参考されたい。
昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し,城下町,宿場町,門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。市町村は,伝統的建造物群保存地区を決定し,地区内の保存事業を計画的に進めるため,保存条例に基づき保存活用計画を定めます。国は市町村からの申出を受けて,我が国にとって価値が高いと判断したものを重要伝統的建造物群保存地区に選定します。
実は桐生は今年の初めにも訪問しているのだが、そのときは重伝建についてはあまりよく知らなかったので素通りして終わってしまった。
そういう事情もあって今回桐生の重伝建に行ってみようと決めた次第なのである。
桐生市は人口106,779人(2020年5月1日現在)で、群馬県の東部に位置する都市である。いわゆる「平成の大合併」によって2005年に勢多郡新里村・黒保根村を合併したため飛び地のある市となっている。
群馬県の郷土かるたである「上毛かるた」では「桐生は日本の機どころ」と詠まれ古くから絹織物の生産で栄えた都市である。
近年では機械金属産業も盛んである。
これは群馬で作られた絹織物が横浜港から世界各国に輸出されていた頃の名残である。
「重伝建」とだけ書かれても普通の人は分かるのだろうか(Traditional Bulidingsの方が余程分かりやすい)…と歩きながら思った。
駅から徒歩で20分程で重伝建地区に入る。
繊維業で栄えた江戸時代後期から昭和初期にかけて建てられた土蔵や倉庫などの歴史的な建築が軒を連ねておりかなり見ごたえがあるものだった。
一つ残念だった点があるとするなら電柱が残されていることだった。
それでは今回はこの辺で。