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終発連絡

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途中下車リポートVol.3「目白山下・江ノ電」

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こんにちは。

今回は駅間を歩くのではなくて本来の意味での途中下車の旅になりそうな予感である。というのも、海が見たかったので江ノ島方面に向かったのが今回の話。

大船駅で鎌倉・江ノ島パス(700円)を購入して出発。

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大船駅からは湘南モノレールに乗車。

湘南モノレール大船駅から湘南江ノ島駅までの間の6.6kmを繋ぐ懸垂式(三菱サフェージュ式)のモノレールである。

湘南モノレールは日本で初めての有料道路である京浜急行有料道路(鉄道会社の京浜急行電鉄保有)の上空に沿うように建設された。1966年に大船-西鎌倉間が開通し1971年に湘南江ノ島までの全線が開通した。

三菱重工が主導となって建設を行った経緯から長らく三菱グループが経営を握っていたが、2015年に株式をみちのりホールディングスに売却した。また、今年2018年には全線でPASMOを導入し全国交通ICカード相互利用サービスに対応した。

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湘南モノレール鎌倉市の丘陵部を縫うようにして走るので、乗っているとさながらジェットコースターのような感覚を味わうことができる。

モノレールの車両の5000系の起動加速度(加速のしやすさ)は4.0km/h/sで、在来線の東海道線などで走っているE231系が2.3km/h/sであるのと比較しても急発進できることが分かる。(ちなみにkm/h/sとは秒速xメートルの速さを時速に変換して表した単位で、鉄道車両の起動加速度・減速度ではこんな変態的な単位を用いる)

 

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湘南深沢駅の目の前には広大な空き地が見える。

かつては海軍工廠の工場があったが、戦後に国鉄大船工場がここに建設された。しかし2006年に廃止されてからはずっと空き地になっているそうだ。

 

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 終着の1駅手前の目白山下駅で途中下車。フリーパスを持っているのでどの駅でも降りられるのは心強い。モノレールは起終点駅以外には駅員の常駐はなく、この駅には自動券売機・ICカードチャージ機とICカードの簡易改札機しかない。

 

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右側の写真はホームから望む湘南の海。

 

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目白山下駅は山の中腹にある駅であるため、他の駅と違って少し秘境駅のような雰囲気を感じ取ることができる。周辺は閑静な住宅街が広がっている。

駅のすぐ脇の道を登ると片瀬山公園がある。

 

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この片瀬山公園には古くは竜口山といい、1400年前には5つの頭を持った竜がこの周辺を荒していたが、江ノ島の弁天様(江島弁財天)のお陰で改心した後にこの村を守ったことがその名の由来だそうだ。また昭和初期までは竜口園という遊園地がここにあったようだ。(右側の写真の看板を参照)

江ノ島の海がここから眺望できるかと期待をしたが、思った程眺めは良くなかったのが残念だった。

暑さもあったので早めに山を下りて終着の片瀬江ノ島駅に向かう。

 

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目白山下駅に入る大船方面電車。

 

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終着の湘南江ノ島駅に到着。湘南江ノ島駅はビルの5階に乗り場があるのだが、現在は改修工事中だった。以前にここまで乗ったときはまだ古いビルだったため、工事中ではあるものの綺麗になっていて驚いた。

歩いてすぐのところに江ノ島電鉄江ノ島駅があるのでそこから電車に乗る。

 

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江ノ島電鉄(江ノ電)は藤沢-鎌倉間の10.0kmを結ぶ路線である。

開業は1902年と古く、1981年に現在の会社名になった。

江ノ島駅から腰越駅の間は県道上を走るため、路面電車として区分されることもあるが法律上はあくまで「鉄道」の扱いである。

モノレールの駅を降りて江ノ島駅に向かうとすぐに鎌倉行電車が滑り込んできたので慌てて乗車。平日とはいえ、観光客に人気の路線であるので車内の乗客は多い。

 

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鎌倉高校前駅で途中下車。

江ノ電腰越駅から稲村ヶ崎駅の手前までは相模湾に沿って走行する。

この駅は国道134号線を挟んですぐ目の前に海が見える風光明媚な駅であるため、江ノ電の中でも人気の高い駅だ。ドラマやアニメなどのロケ地として多くの作品に取り上げられているため外国人からの観光客も多い。

 

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国道134号線を東に歩いて隣の七里ヶ浜駅まで歩く。湘南の海岸は歩きながら眺めるのが一番良いな、今年のようにこんなに暑いのではあまり長い距離を歩けないけれど…などと汗を拭きながら思った。

鎌倉高校前-七里ヶ浜間には峰ヶ原信号場がある。元は峰ヶ原駅だったここでは、列車の行き違い交換を行う。

 

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歩いて15分程で隣の七里ヶ浜駅に着く。江ノ電は元々路面電車だった過去があるため駅間距離が比較的近いので歩くのにも苦労しない。再び電車に乗って鎌倉方面に向かう。

 

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極楽寺駅で途中下車。

小さな木造駅舎があるこの駅は交通量の多い海沿いの道路から離れて閑静な雰囲気が漂っている。この駅より稲村ヶ崎寄りには江ノ電唯一の検車区がある。

 

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先述の鎌倉高校前は有名なため観光客が多かったのだが、この駅は人もまばらで穴場といった様子。個人的にはこちらの駅の方が好き。

駅からすぐのところには駅名の由来にもなっている極楽寺がある。

 

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極楽寺鎌倉幕府二代執権北条義時の三男重時が1259年に建立された寺である。

ここに寺が建立された理由は、現実に死骸が遺棄されたり行き場を失った者たちが集まったりする「地獄」であったからだという説がある。

全盛期には金堂、講堂、十三堂などの伽藍の他49の塔頭がある大寺院であったが、災害などで倒壊し今は吉祥院が本堂として使われている。

境内は無数の油蝉の鳴き声だけが聞こえ、少し一休みしたくなってしまうような寺院だった。

 

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寺から元来た道に戻る。

極楽寺駅の鎌倉方面寄りには江ノ電で唯一のトンネルがある。極楽寺から鎌倉方面に歩くと極楽寺坂を通ることになる。

鎌倉は3方を山に囲まれている地形である。ここ鎌倉に幕府を設置した源氏は、防衛のために山を切り崩して切通しを作ってそこに鎌倉に通じる道路を造成した。鎌倉七口と呼ばれた7つの切通しは崖に挟まれた狭い切通しは封鎖しやすく防御に適していた。

この極楽寺坂も鎌倉時代には極楽寺切通しと呼ばれ、七里ガ浜から鎌倉に入る切通しとして機能した。

 

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切通しの途中にある成就院の前から望む由比ガ浜方面

極楽寺坂を下りると大仏に程近い長谷の町である。

 

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長谷駅の手前にある標識。情報量の少なさが何だか清々しくて良い。

大仏の方角に進むと長谷駅が見える。

 

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長谷駅から最後の乗車区間、終着の鎌倉まで向かう。

 

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終着の鎌倉に到着。

 

地元神奈川県民なので鎌倉や江ノ島には何度も訪れているが、まだまだ自分の知らない穴場がいくつもありそうだ…と今回思った。いくらだって探索の余地はあるなぁ…

それでは今回はこの辺で。