突然ですが皆さんは「行政機構図」なるものをご覧になったことはありますか?
恐らく殆どの方が「ない」とお答えになると思います。
行政機構図は各地方自治体のホームページからも、その自治体の行政の組織を見ることができますが、ここでは特に中央省庁(1府12省庁)の行政機構図について話します。
最初に日本の中央省庁について軽く説明します。
かつて、日本の中央の行政機関は戦後1府22省庁と呼ばれていました。
府(1):総理府
省(12):法務省、外務省、大蔵省、文部省、厚生省、農林水産省、通商産業省、運輸省、労働省、建設省、郵政省、自治省
庁(10):国家公安委員会、金融再生委員会、総務庁、北海道開発庁、防衛庁、経済企画庁、環境庁、科学技術庁、沖縄開発庁、国土庁
しかし、1980年代後半から1990年代前半にかけて「リクルート事件」や「東京佐川急便事件」などの政官財の癒着による大規模な汚職事件が立て続けに発覚すると中央省庁の権力の肥大化や縦割り行政が大きな問題となり、2001年に中央省庁を再編することになりました。
府(1):内閣府
そして以上のように再編されました。国家公安委員会は警察庁を管轄するために庁として数えています。また防衛庁は後の2007年に省へと格上げされました。また2011年12月には同年3月11日に発生した東日本大震災からの復興を目的とした「復興庁」が設置されています。
上記のサイトは内閣官房のページ内にあるのですが、なんと全てのファイルがPDFという狂気のあり様になっていて、流石お役所仕事といった感じであります。
中身はこんな感じ。
このように省庁の中の部署や役職がずらっと並んでいる組織図になっています。
1府13省庁以外にもそれぞれの省庁の出先機関(例:法務省法務局、財務省国税庁など)の組織も詳細に記載されています。
どの省庁も複雑な図になっていてはっきり言って素人に理解するのは難しいと思います。はっきり言って私もよく分かっていないです。それでも「あの省ってこんな部署があるんだ」とか「こんな役職があるんだ」みたいな発見があるので楽しいです。
また、サイトの一番下には各省庁の「所掌事務一覧」があり、各々の役職や部署が法律で定められている仕事内容が記載されているページがあり、そこを見てみるのも面白いです。
あんまり他人には理解してもらえない趣味なのですが、昨今永田町と霞が関の問題が多く取り沙汰されているのでこの機会に興味を持つのもいいかも知れません。
それでは今回はこの辺で。