こんにちは。
去る4月7日に、神奈川県横須賀市にあるアメリカ海軍の横須賀海軍施設に行きました。
私が施設に入ることができたのは「日米親善よこすかスプリングフェスタ 2018」というイベントが開催され、横須賀海軍施設が一般開放されたためです。
ちなみに、横須賀海軍施設は8月にもヨコスカサマーフェスタの開催に合わせて開放があります。
ここで、少し横須賀港の歴史について紹介します。
1853年に三浦半島の浦賀にペリーの黒船が来航して以降、江戸との玄関口として横須賀は重要な地位につきました。1866年に江戸幕府が横須賀製鉄所を設立すると、維新後に明治政府に引き継がれ、軍港としての整備が進みました。
1907年の横須賀
1884年には軍港一帯が「横須賀鎮守府」として帝国海軍の拠点となりました。
1889年には横須賀線が横須賀駅まで開通し、横須賀港は防衛戦略上の重要地として栄えました。
1947年の横須賀
しかし、1945年に太平洋戦争の敗戦によって日本は米軍の占領下に入り、横須賀市内の軍事関連施設も米海軍に全て接収されました。横須賀鎮守府は米海軍横須賀基地司令部になりました。
2015年には原子力空母のロナルド・レーガンが配備され、アメリカ海軍第7艦隊の防衛拠点としての一翼を担っています。
現在の横須賀海軍施設
- 横須賀海軍施設の基本情報
・管理部隊:在日米海軍横須賀基地司令部
・面積:2,363,223㎡(うち国有2,363,008㎡、私有254㎡)
・水域:8,200,000㎡(平成28年3月31日現在)
・従業員数:5,178人(平成28年4月末日現在)
・接収年月日:1945年9月2日
それでは、本題に入ります。
三笠公園に隣接しているゲートから施設内に入ります。
セキュリティチェックを受けて施設内に入ります。
施設内に入るとまずドライブスルー対応のマクドナルドの店舗があります。
メニューや金額はほとんど日本の店舗と変わりはないようです。
施設内の道路にはそれぞれ軍人の名前にちなんだ名前が付けられています。
施設内は非常に広大なため、敷地内には循環バスが走っているようです。
施設内には映画館やフードコートもあります。
フードコートに入っているテナントには、日本国内では展開していないチェーン店もあります。
テントでの海軍関連グッズの販売、またお菓子などの食品販売もありました。
私は10時40分頃に行き、お菓子を買いましたが、30分程経って同じ場所に戻ってみるとほとんどの商品が売り切れていたことから、かなりの人気をうかがい知ることができました。
施設内では軍関係者が自由に店を出すスペースがあり、大変賑わっていました。
主にステーキなどの食べ物や、ジュースやエナジードリンクといった飲み物、衣類を売る店が多かったです。飲み物は日本の店では見られないものを多く取扱っていて店先に並んでいるものを観ているだけでも興味深かったです。
海軍が使用している潜水ヘルメット
日本では発売されていない味のエナジードリンク(MONSTER)を2本購入しました。(300円×2本)
ピザチェーンの施設内の配達車
ボウリング場
横須賀海軍施設の全体図
開放では、横須賀海軍施設に所属している米海軍の艦船も見学することが可能でした。この日は第70任務部隊第15駆逐隊所属のミサイル駆逐艦カーティス・ウィルバーが見学できるとのことでした。
艦船見学待機には長い列ができていました。
しかし、係員の方によるとカーティス・ウィルバーに入るのには2,3時間は待つとのこと。艦内を見学するのはあえなく断念せざるを得なくなってしまいました、残念…
しかし、艦内は入れずともここまで近づくことはできました。
普段は在日米軍の艦船をここまで近くで観ることはできないので、とても迫力がありました。
カーティス・ウィルバーの隣にはここ横須賀を母港とする第7艦隊戦闘部隊第5空母打撃群の原子力空母「ロナルド・レーガン」が停泊していました。
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私は、在日米軍の施設に行くのは今回が初めてでしたが、普段は一般の人は入ることのできない一種の「外国」を訪れるのはとても興味深いものがありました。
横田飛行場や厚木飛行場など、首都圏の他の在日米軍施設にも機会があれば足を運んでみたいものです。