今季は久し振りに青春18きっぷを購入したため、秋田まで北上し大潟村を目指した。
奥羽
本線普通 東能代行
秋田 10:58発→八郎潟 11:29着
写真は東北地方の在来線で多く走っている701系電車である。701系は所属する路線毎に車両に入っているラインの色が異なったり、座席の種類が異なったりするが東北地方を青春18きっぷで旅したことのある方なら必ず乗ったことがある車両だと思う。
秋田県内を走っていると車窓からこのような大規模な水田が延々と続く風景が多くみられる。晴れていたため乗っていてとても気持ちがよかった。
町名の由来となった「八郎潟」はかつては琵琶湖に次ぐ面積を持つ湖であった。戦後になり、食糧増産や働き口のない農家の次男・三男の増加問題を解決するためにここを干拓するという事業が持ち上がり(干拓事業自体は戦前から何度か持ち上がったが実現には至らなかった)オランダからの技術協力を得て国家事業として計画され1954年に着工された。ちなみにこれはオランダとのサンフランシスコ講和条約締結のために賠償金の代わりに日本が技術協力費を支払うようにとの米国側の意向が大きく働いたものである。
1967年から干拓地への入植が開始され、1977年に全体の事業が竣工した。
そして干拓地には「大潟村」が新設された。大潟村は合併や分割を伴わない新設の自治体(大規模な公有水面の埋立てに伴う村の設置に係る地方自治法等の特例に関する法律)としては日本で最も新しい自治体である。
南秋地域広域マイタウンバス
八郎潟駅前 12:05発→道の駅おおがた 12:27着
干拓地の周囲に残る八郎潟調整池を渡る大潟橋を渡ると大潟村に入る。
干拓地に入ると村の中心部へ向かう一本道をひたすら進む。路線バスは速度が遅いため後ろから乗用車がバンバン追い越していった。
道の駅おおがたでバスを降りる。産直センター潟の店という農産物等を売る施設が入っていてかなり売り場が広かった。
道の駅に隣接して「大潟村干拓博物館」があり、ここで無料で自転車を借りることができた。自転車が借りられるのは現地に行ってから初めて知った。もちろん遠慮なく拝借した。
大潟村は干拓地の北西部に役場や郵便局などの施設や住宅地が集中している。
大潟村は北緯40度、東経140度が交わる地点がある。日本で経緯度が10度単位で交わる陸地の地点はここ大潟村のみである。
経緯度交会点へは距離があって今回の滞在時間内では行けなかった。
村内の道は道の駅周辺を除いて殆ど自動車が通らないため自転車でも心置きなく走ることができた。このような一本道がずっと続くので走っていてとても楽しかった。
村内を1時間ほど周って帰りのバスの時間が近づいてきたので自転車を返却。
自転車の鍵を借りるときには気が付かなかったが受付にサインが掲示されているのに気が付いた。私が大潟村を訪問しようと思ったのも(私の推しの)鈴木絢音さんが大潟村出身だったからに他ならない。
今回は1時間ちょっとしか滞在時間がなかったが、行きそびれた箇所もいくつかあるので機会があれば再訪を決行したい。
それでは今回はこの辺で。