2018年になりました。これが新年最初の更新となってしまいました。
本当は、もう一つ別にずらずら書いていたものがあったのですが、途中で投げたまま今月最後の日にまでもつれこんでしまったので、仕切り直しに1発書いています。
具体的には、ちょっと面白いものを買ってきたのでそれの少し紹介です。
買ったのは、1987年10月号の『交通公社の時刻表』です。
神田神保町の秦川堂書店で1000円で購入しました。
この1987年は3月に日本国有鉄道(国鉄)が民営化してJRグループになった年です。
10月号の巻頭特集としては紅葉情報や中央高速バスの案内、また秋の臨時列車が掲載されています。
まずは巻頭の索引地図から見ましょう。
初めに、九州地方の索引地図で筑豊地域に限ってみると、このようになっています。まず現在と異なる点は井田線・糸田線・田川線がJR線であるということです。現在ではこの3路線は平成筑豊鉄道という第三セクター会社に移管されています。
それに加え、上山田線・宮田線は現在では廃止されています。また、鹿児島本線(教育大前・千鳥・ししぶ・福工大前・九産大前)や日豊本線の駅(南行橋・吉富)も未開業です。
続いて、広島・瀬戸内エリア。広島エリアでは可部線が三段峡までの区間で運行しています。可部線は2003年に可部から三段峡の区間が廃止されました。しかしその後、沿線状況の変化から可部からあき亀山の区間が再び延伸されました。可部線は一旦廃止された区間が復活するというJR史上で初の事例となった路線です。
また瀬戸内エリアでは宇高航路が運行しています。この区間に自動車と鉄道の併用橋である瀬戸大橋が開通するのは、この時刻表が発売された翌年の1988年です。
北陸エリアは現在ではいくつかの路線が民営化されています。七尾線・能登線はのと鉄道という第三セクター会社に移管されました。(のちに七尾線穴水~輪島、能登線は廃止)また、富山港線は富山ライトレールに移管されました。
北陸本線は2015年の北陸新幹線開業をきっかけに直江津から金沢までの区間が第三セクター会社に移管されています。
東北エリアは、東北新幹線がまだ盛岡止りであるという点、また青函トンネルが未開通であるのが大きな特徴です。また長井線がJR線であり(現在は山形鉄道)、秋田内陸縦貫鉄道、阿武隈急行が全通していません。
さて、真打登場!と言いたい北海道エリア。国鉄全盛期とまではいきませんが、まだ道内に多くのJR線が走って います。現在全廃している路線では、標津線、名寄本線、天北線、深名線です。池北線は北海道ちほく高原鉄道に第三セクター会社に移管された後、2006年に全線で廃止されました。
なお、東京・名古屋・大阪近郊エリアは細かい部分が多いため、この記事では割愛します。
次に東海道線を見ていきましょう。
まだブルートレインが活躍している頃の東海道線です。東京駅には上りの出雲、銀河、瀬戸、あさかぜ、富士、はやぶさ、みずほ、さくらが到着しています。また下りには静岡行の急行東海が運行されています。
普通列車においては、静岡・沼津まで直通する列車が多く走っています。
また深夜の時間帯を発車する下り線で特筆すべきは大垣夜行でしょう。
この「大垣夜行」と呼ばれた東京を23時25分に発車する大垣行の普通電車(345M)は、小田原~浜松間は快速運転を行い、東京~小田原・浜松~大垣間は各駅に停車する、グリーン車自由席車を連結する夜行列車でありました。
春・夏・秋の青春18きっぷ利用期間には特に混雑し、始発の東京駅では発車時刻の数時間も前からグリーン券を買い求める人で長蛇の列ができたとされるほどの人気の列車でした。
また静岡県東部から通勤する人が下り最終の新幹線を逃したときの為の最終電車としての役割も担っており、寝過ごすと名古屋や大垣まで行ってしまうため「寝過ごしの最長記録」とも呼ばれたそうです。
これ以上書くと本格的に長くなってしまうため、本日はこの辺で。続きは後日に。
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付記
編集していたら日付を回ってしまって2月になってしまいました。1月中の更新はできなかったということでご了承を………