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【国道16号線シリーズ Vol.1】相模原市古淵

今回から国道16号線の沿線の駅から国道16号線を歩く記事を書こうと思う。

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国道16号線のルート

国道16号線は起終点を神奈川県横浜市西区に持つ、東京圏を一周する国道である。ちなみに起終点が同じ地点である環状国道は国道16号線と愛知県を走る国道302号線しか存在しない。但し、実際に道路として存在するのは神奈川県横須賀市の走水から千葉県富津市までの区間である。

国道16号線はかつては軍港であった横須賀と横浜を結ぶ道路が国道に指定されたのを起源に持ち、第二次世界大戦前は沿線の相模原を中心に軍事道路として整備が進められた。

戦後は高度経済成長に伴って都心から郊外へと無秩序に市街地が拡大していくスプロール現象に伴って16号線沿線の平塚、相模原、八王子、川越、春日部、柏などの都市が東京の衛星都市として発展した。

16号線沿線は人口の増大から巨大な郊外型商業施設が集積していることが特徴であり、日本における消費や経済についての研究対象となることもある。

 

今回は相模原市横浜線古淵駅からである。

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古淵駅

古淵駅前にはイオン相模原ショッピングセンターとイトーヨーカドー古淵店が隣接している。この2店舗は相模原市国道16号線沿線における郊外型店舗の先駆けとなった商業施設である。

 

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イオン相模原SCとイトーヨーカドー古淵

 

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古淵駅入口交差点から見た橋本方面の国道16号線

古淵駅入口交差点から16号線を北西に歩き淵野辺方面へ向かう。

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片側3車線の区間で交通量はかなり多く、国道16号線の東京圏を一周するという地理的特徴から大型トラックの利用が多い。

 

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ニトリモール相模原

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ニトリモール相模原

古淵駅入口交差点から歩いて10分程の位置に「ニトリモール相模原」がある。

ニトリモール相模原はインテリア小売業大手のニトリが全国2店舗目となるモール型店舗として2013年に、日本通運のターミナル跡地に開業させた店舗である。

国道16号線沿いの郊外型店舗によくみられる広大な駐車場と店舗を持つ施設である。

またNHKのドキュメンタリー番組「72Hours  ドキュメント72時間」でも紹介された。

www2.nhk.or.jp

 

 店内はいずれも広大な売り場を持つ家電量販店、スーパーマーケットがテナントとして入居していて、周辺の町田や橋本、相模大野といった商業地に出なくても事足りるのではないかと感じた。

ニトリモールから古淵駅方面に戻る。


古淵駅のすぐ近くにはブックオフの本部がある。

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ブックオフコーポレーション本部

ブックオフは古書をはじめとして現在ではCDやDVDなどの映像作品、ゲーム、古着、家電などあらゆる商品を売る中古専門店として全国展開しているが、発祥となったのはこの相模原である。

ブックオフの創業当初は、国道16号線沿いの住宅に住む団塊の世代及びその子どもたちをターゲットにビジネスを展開するというマーケティングを取り、それが見事に成功したという訳である。

 

今回から、東京の外側をぐるりと一周する「国道16号線」がどのような街を形成しているのかを覗くことができれば良いと思っている。

 

それではこの辺で。